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定年を控えた看護師のつぶやき 2011年07月31日
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介護休暇をとることなく仕事と介護の両立を試みたのは1年前の夏のこと。
実家の母の退院願望が強く入院先の病院から今までのように一人暮らしはもう無理ですが認知症も進むのでと退院許可が告げられた。

一般事業主行動計画を策定し、仕事と家庭の両立できる働きやすい職場環境の整備に取り組んでいる職場(認定事業主)ではあるとしても突然の1ヶ月有休を認めて頂き夫1人、息子1人、愛犬2匹の我が家での同居生活が始まった。居宅介護支援事業所の選択、介護施設の体験、それらの契約、介護用品の調達など1ヶ月が過ぎ去った。

この1年をどう過ごしたかと言うと・・・あっという間だった。
母のプロフィールは介護保険要介護3、92歳、頻尿、歩行器、車椅子使用、認知症があるがすこぶる頭が良い。
そんな母をデイサービスには開始前と終了後の各1時間延長をお願いし、朝の通勤に45分かかるため朝1時間有給を取り送り出すのだが(透析施設が職場だと1時間遅れは超やばいが配置の考慮に加えてスタッフの援護射撃を受けた)
母は、住み慣れた家に帰る理由を毎回変えて「家に帰る。一人でも帰れる。電車の駅まで送って頂戴。」と懇願する。デイサービスの迎えが来る前にトイレを済ませてもタイミングがずれると又トイレ。仕事に遅れるのでイライラしてもお迎えのデイサービスの方はニコニコして待っていただいたことも数しれず。
ケアセンター赤とんぼのショートステイ、入所においてもニコニコと接して頂いた。
法人内で同じ建物内に勤務しているのだがクリニックの2階と老健の4階に分かれており老健の仕事現場をみる機会は少ない。
ある日の夜勤の終わりに母の様子を見ようと老健に立ち寄った。利用者の一人一人に夜勤帯で当然人手は少ないがやさしく、やわらかく、あたたかく寄り添う介護に出会った。
永く勤務しているがこれほど目配り、気配り、人配りがあるとは知らなかった。介護虐待という悲しい経験をすることなく家族はもちろんだが多くの人に感謝した1年間を過ごすことが出来た。

定年はもうすぐそこに・・・あと少し。

2011年7月初夏  
仁誠会クリニックながみね  看護師林田留美子