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平成30年度 フィロソフィ論文入賞作品のご紹介.その3

お知らせ 2019/02/02

フィロソフィ―論文入賞作品のご紹介パート3・4は、平成30年度入職した職員で、論文が優秀だったため初めて設けられた「新人賞」を受賞した2人です。
今回は仁誠会クリニック光の森に勤務する、看護師の土岐さんの論文を紹介します。


土岐.JPG【仕事を好きになる 】
仁誠会クリニック光の森 看護師 土岐 茜

7月のある日、患者さんから「いつもにこにこ楽しそうに仕事をしますね。」と言われた。看護師になりこのような言葉をかけられるのは初めてであった。
振り返れば、ここに来て自分でも驚くほど毎日が充実している。自分の知識や技術不足から悔しい思いをすることや、周りに迷惑をかけ心苦しい思いをすることもある。しかし、もどかしいさや悔しさが私を成長させ、次への原動力となり充実した日々に繋がっていると思う。

ある患者さんを何度が続けて担当することがあった。
はじめは、仕事にも慣れておらず、体位交換や湿布を貼布する際に、他のスタッフと同様にその方の「いつもどおり」ができず、お叱りを受けることもあった。しかし、次第に名前を覚えて頂き、食事の話や遠出をした話などたわいもない話をされるようになった。もしかすると、透析中離脱をされたり、上手く止血ができず、指導を受けながら対応する姿に不安を覚えられることもあったかもしれない。けれど、いつも帰宅される前には「ありがとう。」といって頂いた。私自身も、次はもっとできるように、もっと早く対応したいと、もっともっとと考えるようになった。

そんな日々の中で、その方が人生について話をされることがあった。
学生の頃の話、結婚、家を建てた時の話、そして子育て、退職後の話、人生の先輩でもあるその方の話をただ黙って聞くことしかできなかったが、いつも厳格な方が涙を流して話をされ、最後に「こうやって頑張ってきた」と言われた。私が話を聞いていたのはたった数分、その日のうちの1割も満たない時間だ。しかし、そのわずかな時間を共に共有できたことは、大変貴重な体験であり、大きな学びとなった。

相手に寄り添い、その方の背景や歴史を知ってケアにあたることはよりよいケアをするために必要だ。
しかし、日々の業務の中で私はどのくらい患者さんのことを理解しているのだろうか。新しい技術や知識を身につけることでケアの幅が広がることは患者様にも自分にもプラスになる。
しかし、それだけではない。もっと、周りの声に耳を傾け、相手を理解したい、寄り添うことができるよう人として成長しなければと、私は学んだ。看護師は、それができる素敵な職業だ。

最近、私はもっと看護の仕事が好きになった。今日も、笑顔で患者さんの前に立てるよう努力していきたい。


新人賞を受賞して・・・
今回新人賞を受賞できて大変嬉しく思います。私は今年入職し勉強の日々ですが、論文でも書いたように毎日楽しく仕事ができています。今回の内容を忘れず、看護の仕事がもっと好きになり、日々成長していけるよう今後も頑張っていきたいです。


 

 

 

 

 

 

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