現在、日本において慢性透析療法を実施している患者数は、日本透析医学会の調べによると、297.126人(2010年末、腹膜透析・在宅透析含む)。熊本県では、5908人(2010年末)ほどの患者さんが透析を受けられています。
ちなみに仁誠会では、5施設合わせて534名(2011/6/15日現在)の患者さんが透析を受けていらっしゃいます。
まず、透析が必要となる腎不全とはどのような状態のものなのか・・・。
腎不全とは腎臓の機能が低下して正常に働かなくなった状態で、急性腎不全と慢性腎不全があります。
| 急性腎不全は多量の出血や薬剤などが原因で急激に腎臓の機能が低下しますが、適切な治療を受ければ、かなりの部分は回復します。 慢性腎不全では、慢性の腎臓病が徐々に悪化して腎機能が低下していきます。慢性腎不全を治す有効な治療法はありません。 そして、慢性腎不全が進行して末期腎不全になると、腎臓の機能が極度に低下し、そのままでは生命を維持できなくなるので、透析療法か腎臓移植が必要になります。 | ![]() |
このように腎不全になったとき、どのような治療法があるのか。
主に、次の5つが挙げられます。
・血液透析(Hemodialysis:HD)
・血液濾過(Hemofiltration:HF)
・血液濾過透析(Hemodiafiltration:HDF)
・持続的血液濾過透析(Continuous hemodiafiltration:CHDF).
・腹膜透析(Peritoneal Dialysis:PD)
・腎臓移植
(上記の治療法については後日詳しく説明します。)
その中でも最も一般的なものが、血液透析(Hemodialysis:HD)です。
在宅で出来るものもありますが、ほとんどは医療機関で行います。
![]() | 通院は週3回程度で、医療スタッフが治療を行います。1回の治療時間は4時間程度です。 透析に必要な血流を確保できるように、前もって動脈と静脈をつなぎ合わせる手術を行い、静脈に多くの血液が流れるようにします(ブラッドアクセスといいます)。 シャントに刺した針から血液を体の外に取り出し、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓に血液を通す事で、体にたまった余分な水分や老廃物を取り除きます。 |
当院では、おおまかに朝・昼・夜の3回の時間帯に別けて透析を行なっています。夜透析は23時30分まで透析をしておりますので、仕事をした後に透析を…という方が多いようです。
| 透析中の患者さんの様子としては、治療中に動き回ることはできませんが、(体調にもよりますが、トイレに行く事は可能です)テレビを見たり、読書をしたり、DVDを持ち込んで見られたり、時には熟睡したり(笑)、また、仕事をされていている患者さんであれば、パソコンを持ち込んで少しお仕事をされたり、その他、患者さん同士でおしゃべりしたりしながら過ごす方が多いようです。 | ![]() |
今回は、透析の現状についてお話しました。
次回は、透析の治療方法について詳しくお話します。
仁誠会クリニック新屋敷 臨床工学技士 島崎







