そんな中で変わらないのが、穿刺のときの痛みです。確かに「ユーパッチ」などの鎮痛剤を使うようになって、ずいぶん痛みが緩和されましたが、それでも「新鮮な痛み」を感じるときがあります。
また、働いているときは、鎮痛剤を貼るのを良く忘れました。仕事を終え病院に駆けつけ、着替えているときにそれに気が付いたときは、もう「絶望感」が襲ってきます。気を取り直して、覚悟を決めます。穿刺したときの「新鮮な痛み」に耐えます。そんなことがあると、しばらくは貼ることを忘れませんが、また忙しさの中で忘れます・・・。
痛みは個人差が大きいと聞きますので、「絶望感」などを感じたことがない人もいるでしょう。そんな人は幸せですね。私は穿刺が済むと、透析が半分は終わった感じになります。
また、スタッフが悪いのではありませんが、「相性」というのもあるのでしょうかね。
いよいよ穿刺というとき、こちらの覚悟ができる前に、穿刺が終わってしまう場合があります。フェイントみたいなもので、痛みがなくて拍子抜けすることもあります。その逆に、突然痛みが襲ってくることもあります。
一方、穿刺に慎重なスタッフもいます。覚悟を決めて、「いよいよ来るかな」と待っていても、なかなか来ない時があります。そして、ちょっと気を抜いたときに来たりします。息を合わせるというか、なかなかタイミングのとりかたが難しい場合もあります。
「痛いかもしれない」と思っていた方が、同じ痛さでも我慢しやすいものです。「痛くないかも」などと思っていて痛かったりすると、その痛みは倍増されます。
また、タイミングが良いというか、相性が良いというか、そんな場合は、痛くても「こんなものだ」と納得?できます
スタッフも、穿刺には気を使っておられることと思います。こちらも、「痛くても表情に出したらいかん」と思いつつ、つい出てしまうことがあります。そんなとき、「すみません」と言われると、こちらも「すみません」と思ってしまいます。
また、穿刺にデビューしたばかりのスタッフの場合も、患者さんには微妙な心理がはたらきます。正直に言って「大丈夫かな」という印象ですね。
そんなとき、先輩のスタッフが付いて指導している姿をみると、すこしホッとしますし、うまく穿刺ができれば信頼感にもつながります。新人さんの成長に期待しつつ、あせらず見守りたいものだと思います。
とにかく、シャントが太い人、細いひと、状態がいい人、トラブルをかかえている人・・によっても、穿刺に対する受けとめ方が微妙に違ってくると思います。このように、穿刺には患者の微妙な心理がはたらくようです。
あえて誤解を恐れないで言えば、「たかが穿刺、されど穿刺」・・・といったところでしょうか。
△トップへ戻る





