11月13日、14日の2日間でお出かけ企画『イチョウ並木を見に行こう！』と題して、長嶺小と長嶺中の間にあるイチョウ並木まで行ってきました。例年と違って今年は夏の暑さが秋まで残り、熊本でも日中の気温が20度を超える日が11月になっても続いており、全国的にも紅葉が遅い状況となっておりました。ところが、13日当日から急激に冷え込み、12月並みの寒気が下りてきたため、皆様マフラーやジャンパー等を着込んでの出発となりました。

数名の方は出発前からお出かけを楽しみにしておられ、「どのくらい咲いているだろうか？」「行ったことないから楽しみ。」と心待ちにされていらっしゃいました。幸い両日とも日本晴れにて寒さだけを心配する格好となり、企画担当としてはホッと胸をなでおろしました。

イチョウ並木が見えた途端に、「わぁっ」「おおっ」と言った感嘆の声を上げられる方もいらっしゃいました。イチョウを持って笑顔で写真に収まった後、それを持ち帰る方がほとんどでした。また、それまで職員が車椅子を押していたのにイチョウの樹が見えてくると、自身で漕いで近付こうとされる意欲は、普段と違った一面が垣間見られた瞬間でした。

さらに、今回の企画に賛同して下さり、実際に車椅子を終始押して参加するご家族がいらっしゃいました。イチョウを見て喜ばれるご本人の姿をご覧になられ、「来て良かったです。」のお声をいただきました。貴重な時間を共有されたことは職員から見ても感慨深いものとなりました。

自然に触れる時間を企画し、皆様の外出に対する期待や実際に喜ばれるご様子を拝見でき、大変有意義な時間となりました。

―赤とんぼ長嶺　介護士・介護福祉士―