赤とんぼの食事Meals provided

栄養科の特徴

人が生きていくために「食べること」は重要な要素のひとつです。赤とんぼの食事は、健康的な生活を送るための体に必要な栄養補給はもちろんですが、美味しく食べることで心の豊かさや満足感をもたらす、楽しみとしての役割を大切にしています。

  • 五感への刺激

    旬の食材や行事食など、目で見て味わって季節の移り変わりを感じてもらえるように、調理スタッフと一緒に献立を考えています。
    時には利用者さんの目の前で調理や盛り付けを行うなど、音や香りから五感を刺激し、食べたい意欲を引き出す工夫をしています。

  • 食べる力に合わせた食事の提供

    噛む力が弱い方や飲み込む事が困難な方、認知症により食べ物を拒否されるなど、様々な方がおられます。栄養科では、他職種やご家族と相談しながら施設での食事内容を検討し、一人ひとりに合った食事が提供できるように心がけています。
    食べやすくする工夫として肉や魚等は調理液に漬けこむ、あんかけや揚げ煮にする等、のどの通りをよくするように考えています。 ごぼうやれんこん等の硬いものは薄く切ったり、圧力鍋で軟らかくしています。
    嚥下食ではミキサーにかけてとろみ剤で調整し食材ごとに盛り付けて、見た目もおいしく食べて頂く工夫をしています。

管理栄養士 髙橋 広美
赤とんぼでは、各フロアに管理栄養士を配属し、利用者さんの声を身近に聴くことで一人ひとりの食に対する思いを実現しています。またスタッフとの連携を強化し食事サービスの向上に繋げています。
食事の時間は、食事に満足して頂けたか、食べやすさはどうか、直接お話を伺ったり、表情や嚥下の状態、姿勢、食事にかかる時間などを観察しています。食事が入らない方には食事形態の変更、栄養補助食品の付加、家族と相談し本人の好きな物を食べていただくなど、少しでも食事が入るような工夫をしています。また2020年度から毎月2回料理教室を実施。五感を刺激して食事に興味を持っていただけるような取り組みをしています。料理教室やスタッフの働きかけがきっかけとなり、食事が入るようになり、元気になられる姿を見ると、管理栄養士としてとてもうれしく、こちらが元気をもらいます。
これからも利用者さんの笑顔につながる食事を提供できるように努めていきます。