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「おいしい!」は元気の素。思い出に残る77歳のバースデーケーキ作り!

入所科3階では今年度より毎月1回料理教室を実施しています。
今回は食欲低下されているN氏が「甘いものを食べたい」と言われ、誕生日も近かったためバースデーケーキを作ることにしました。果物を触る(触覚)、包丁で材料を切る(視覚)、出来がりの匂い(嗅覚)、食材の切れる音(聴覚)など五感を刺激して、料理作りで笑顔を見出し、元気になってもらいたいと思いました。

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今回は新型コロナ対策のために少人数5名程で行いました。N氏は料理教室の途中で眠られることもありましたが、生クリームを塗る工程では、隣の方と交代できれいに整えられる姿が見られ、普段の生活では気付かなかった几帳面な一面を見ることができました。最後はスタッフと一緒にケーキ入刀。誕生日をお祝いしました。大好きなこしあんも一緒に添えて、全部完食されました。最後に「お腹いっぱい」「おいしかった」と言われ満足されていました。

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食欲低下が続いていたのですが、翌日の昼食は完食されており、驚きました。そして将棋をしたいと自ら希望されて、久しぶりの将棋を楽しまれていました。これを機に少しずつ活気が戻られ、食欲もアップされるようケアを行っていきたいと思います。

4月からスタートして今回が3回目の料理教室になりました。みんなで料理を作る時は、毎回いつもより笑顔や発言がたくさん見られます。料理を通していつまでも食べる喜びを感じることができるよう、そして、それをQOL(クオリティ オブ ライフ) 、人生の楽しみや生きる喜びといった生活の質の向上につなげることができるよう、管理栄養士としてこの料理教室の取り組みを行っていきたいと思っています。

ケアセンター赤とんぼ 髙橋(管理栄養士)