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透析患者さん向け「今が美味しいグリンピースの上手な食べ方と作り方♪」

今回は、今が旬のグリンピースについてお話したいと思います。グリンピースは別名、「実えんどう」「青えんどう」と呼ばれ、えんどうまめの未熟な豆を食用にしたものです。グリンピースの旬は、3月から6月。旬のグリンピースを手軽に味わえるピースご飯、美味しいですよね!

透析患者さん 塩分~ピースご飯~
【材料(1人分)】
・お米90g(ご飯にすると約200gに炊きあがる)
・グリンピース20g
・グリンピースのゆで汁130ml
・酒2ml
・塩0.3g

【作り方】
1、グリンピースをさやから出し、分量分を軽く水で洗う。
2、小鍋に水と豆を入れ、蓋をして中火で沸騰させる。
3、蓋を少しずらし、火を弱めて、豆に少し固さが残る程度まで茹でる。
4、3を豆と茹で汁に分け、ゆで汁を十分に冷ます。豆はボール等にとり乾燥しないようにラップをかけ置いておく。
5、ゆで汁が冷めるまでの間、お米をよく洗いざるにあげ水気を切って30分位おいておく。
6、ゆで汁が冷めたら、お米にゆで汁と酒、塩をいれ通常通り炊飯する。
7、炊きあがったら、豆を入れよく混ぜて出来上がり。

「グリンピースの栄養価の特徴」
①たんぱく質が多い(たんぱく質は、米に少ないリジンという必須アミノ酸が豊富で、米食の栄養価を高める)
②食物繊維が多い(ごぼうのおよそ1.4倍)
③カリウムが多く茹でてもあまりカリウムが減らない
④リンが多い

ピースご飯のグリンピースはご飯量に対して1割量が目安です。
例えば、1杯200gのご飯とピースご飯(ご飯200g+グリンピース20g)を比較すると、
◎米飯200g   :カリウム84mg、 リン89mg
◎ピースご飯220g:カリウム126mg、リン92mg
と、ピースご飯はグリンピースが入っている分、少しカリウムとリンが多くなります。

1日に1回が目安ですが、沢山食べた時はおかず(肉魚類)を少し減らしましょう。
食べすぎには注意をして、旬の食材を楽しんでくださいね。

最後に、「上手なピース御飯の作り方を教えて欲しい」と要望があったので紹介します♪
★グリンピースの綺麗な緑を保つ為のポイント・・・豆を別に茹でて、炊きあがったご飯に茹でた豆を混ぜ込むと、豆の色を鮮やかに残す事が出来ます。
★しわしわにならないポイント・・・豆は茹でた後ボール等にとり乾燥しないようにラップをかけ置いておくか、茹で汁の中で冷ますと良いです。

是非、お家でピースご飯を作る際に試してみて下さい!

次回、栄養科では6月に『カリウム』をテーマに勉強会の開催を予定しています。
是非ご参加ください。ご家族の方の参加もお待ちしております♪

仁誠会クリニックながみね 管理栄養士/蓑田 絵理