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透析医療の安心・安全を目指して

私たちは日々学び、透析の知識を積み重ね、技術を磨くため、スタッフ勉強会を実施しています。

梅雨が明け、夏にかけて平均気温の上昇等での食欲低下や夏バテ等が心配されます。この様な季節の変化がある時期は、基礎体重(ドライウェイト)を見直す機会が多くなります。上手く基礎体重を調整出来ないと、透析中に血圧が下がって気持ち悪くなったり、足が攣ったりする原因になります。また、逆に口喝等で飲水量が増えることで、血圧が高くなったり、息苦しくなる等の症状が出る場合もあります。
患者さんが透析中や自宅でこのような状態にならないためにも、私たちは日々学び、透析の知識を積み重ね、技術を磨いています。
その取り組みの一つとして、スタッフ勉強会を行っています。内容は多岐に渡りますが、今回の勉強会は「BV計・平均血圧・オシログラフなどのモニタリング項目の活用」についてを行いました。

透析医療の安心・安全

透析中にモニター表示されている情報を見て、より安心安全な透析を行うためにはどうすれば良いのか。
モニターからは、血圧の高い低いという情報以外にも、不整脈の有無であったり、血管内の水分量等、多くの情報を読み取ることが出来ます。
モニタリング項目を活用することで、患者さんの気分不良や下肢攣り等を未然に防ぐことが理想ですが、体型や透析時間等、個人差があるため、正解が一つだとも限りません。しかし、患者さん一人ひとりに合った透析を行う上で、一つの指標として扱うことにはとても有用です。
勉強会の最後には、「どうすればこの患者さんは血圧を下げずに透析が出来るのか。」等、多くの質問があり、活発で有意義な勉強会になりました。
透析医療の安心・安全

これからも仁誠会クリニック大津は、安心安全な透析医療を目指し「心ひとつ」で取り組んでいきます。

―仁誠会クリニック大津 技士部 大塚(臨床工学技士)-