~運動療法の推進でサルコペニア予防~
- 2025.01.25
- 仁誠会クリニック大津 透析についてクリニックからのお知らせ
皆さんサルコペニアという言葉を聞いたことがありますか?サルコペニアとは、筋肉が減りからだの機能が低下した状態です。
仁誠会クリニック大津では、サルコペニア予防のために運動療法に取り組んでいます。
運動チームでは年2回体力測定を行っています。その結果を患者さんにフィードバックを行い、多職種が連携し、透析効率・栄養面・生活スタイルの聞き取りなど、運動療法の継続または開始できるようにサポートを行っています。
【下肢の筋力アップにおすすめの運動】
★スクワット
①肩幅よりやや広めに足を開き、椅子に腰かけるような要領で膝を曲げます。
つま先と膝の向きは揃え、膝の角度は90°まで曲げます。
②両腕を組み肘が太ももの中央に近づくよう前傾姿勢になりながら膝を曲げます。
両肘が太ももについたら元の姿勢に戻ります。
(1セット5回、計2セット行いましょう!)
★階段昇降
階段昇降は、昇りと降りの2つに分けられます。
(昇り)片方の足を持ち上げて段の上にのせます。
(降り)片方の足を軸にして動かさず、反対の足を一段下にゆっくりとおろし、下の段に降りましょう。
これを1段ずつ昇り降りします。1セット10回 慣れてきたら2セット、3セットと回数を増やしていきましょう。
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◎日常生活に筋力は不可欠です。また、「握力」は全身および下肢の筋力を反映していると言われています。
転倒予防には「握力」を維持する事も重要です。
透析治療は週3回4時間~5時間の安静を余儀なくされます。年間にすると夜間の睡眠以外に、26日間安静臥床していることになります。そのため、透析患者さんではサルコペニアリスクが高いと言われています。透析時間を有効活用できる運動療法や自宅での運動習慣の確立など、今後もサルコペニア予防のためのサポート行っていきたいと思います。
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仁誠会クリニック大津では2年前より待合室内に運動コーナー「OZGYM」を立ち上げました。
透析前後に患者さんも利用されています。運動の推進・継続に!!
外来に受診の際はお声掛けいただき、「OZGYM」の体験もいかがでしょうか。
ー仁誠会クリニック大津 看護部ー