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透析治療の安心安全を目指して

医療現場における安全管理とは、医療機器に関わる患者さんや医療従事者双方向への配慮と言えます。特に医療を受ける患者さんへの安全管理は最優先されなければなりません。
仁誠会でも医療機器安全管理に最優先で努めています。平成19年4月からの医療法一部改正に伴って『医療機器安全管理責任者』の配置が義務化されました。

医療機器の専門職である臨床工学技士が安全管理者として適任であるのは言うまでもありありません。医療機器を管理する上で重要なのがメンテナンスです。仁誠会では医療機器を扱うメーカーから推奨されている期間で部品交換やメンテナンスを行っています。メンテナンスを行う際に、臨床工学技士として単に部品を交換するだけではなく、部品の摩耗具合や腐食・変色がないかなどの確認を行っています。
部品に不具合が生じている場合には、洗浄剤や部品の交換時期を検討・メーカーとの情報共有を行うようにしています。また、交換した後も動くことを確認するだけではなく、流量や除水誤差がないか精度点検を行い、万全の準備をします。
透析機器の安心安全
現在、仁誠会クリニック大津では透析を行う際に必要不可欠なコンソールのメンテナンスを全台行っている最中です。透析終了後、臨床工学技士がコンソール一台一台メンテナンスに入ります。翌日にも透析が予定されているので時間との勝負にもなります。しかし決して焦ることなく、丁寧かつ確実にメンテナンスを行っていきます。メンテナンス後の透析が安全に終了し、無事に患者さんが帰宅していく姿を見ると頑張って良かった思う安心感と達成感を感じます。

透析機器の安全安心
定期的なメンテナンスはコンソールだけではなく、年間を通してメンテナンスしなければならない機器は数多くあります。年間を通して計画立案し、交換部品を揃えるようにしています。機械なので急な不具合が出る場合もあります。その際は、メーカーの協力も受け、安全に透析を行える体制を整えています。

これからも、安心安全を目指したチーム医療で取り組んでいきます。

―仁誠会クリニック大津 技士部 柿原―