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「立って歩きたい」・・・ご利用者の要望に応える為に

  • 2022.11.7

赤とんぼ訪問看護ステーションには、看護師3名と理学療法士3名が在籍し、患者さんお一人おひとりの在宅生活を多角的にサポートケアに当たっております。

今回ご紹介するのは、病気の後遺症にて足が「内反尖足」という、つま先が突っ張った状態になり、足の裏がつけずに立ち上がるのが困難なBさんに対しての、装具をつけての立位訓練です。

赤とんぼ訪問看護ステーション

普段、私達は足の裏をつけて地面に立ちますが、病気の後遺症で足部の筋緊張が亢進し、足の裏が内側を向いてしまう事があります。その為、Bさんは立ち上がりや立位保持に支障が見られ、車椅子とベットの乗り移りや車の乗降時に家族に抱えてもらい移っている状況です。

Bさんから「立って歩きたい」との要望が聞かれ、それには足底面の接地不良が問題の解決に必要でした。
今回、ご利用者のかかりつけの病院の協力のもと、ご利用者の足部の形状に合わせた装具を作製頂き、自宅にて立ち上がり訓練を行う事が出来ました。装具は足底部分の踵を補高し外側に広げる事で安定性の向上を図ってもらいました。

赤とんぼ訪問看護ステーション 赤とんぼ訪問看護ステーション

装具を装着する事で、足の裏で床を押す力が入るようになり御自分で掴まり立ちから立位保持が可能になり、Bさんも自信が持たれたようです。
今はまだ立位時間の延長やバランスの向上を図っている段階ですが、これから外出時の車への乗降や乗り移りがご自分で行えるように一緒に可能性を拡げるお手伝いをさせて頂きます。
赤とんぼ訪問看護ステーション

―赤とんぼ訪問看護ステーション 柳田和宏(理学療法士)―