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4月から「IN,PACT AV PTA」始めました

仁誠会でのPTAは、2017年に仁誠会クリニック黒髪から当院に引継ぎ5年が経過し、約700件を超える症例数となりました。

PTAとは経皮的血管形成術のことです。シャント部にシースという針を刺して血管内にバルーンカテーテルを挿入し、閉塞、狭窄した血管を圧力で内側から広げる方法です。X線透視下で位置を確認しながら行ないます。

基幹病院でしかできなかったPTAが、仁誠会内でできるという事は、シャントトラブルに直ぐ対応ができ、待ち時間がないなど患者さんにとってはメリットがあります。また親しみのある先生やスタッフが対応するので、不安なく治療を受けられるのも魅力だと思います。理事長のPTAは、患者さんの年代に応じた歌がスマートフォンから流れ、理事長の楽しい話術で患者さんもスタッフもリラックスした雰囲気の中で行なわれます。

IN,PACT AV 新屋敷

今年4月からは、理事長と、新しくお迎えしたPTA専任の先生で、PTAが実施されています。
熊本では数少ないIN,PACT AV(薬剤コーティングバルーンカテーテル)を使用しています。このカテーテルを使用する為には、トレーニングが義務付けられており誰もが出来るものではありません。先生の絶妙な手技で、細い血管にカテーテルが挿入されるのを見ると感動します。

IN,PACT AV  新屋敷

IN.PACT AVの導入により再狭窄を抑制する効果が期待されており、頻回に狭窄を起こす患者さんにとっては嬉しい治療法です。
介助に入るスタッフは、高額なカテーテルでもあるので取り扱いには十分な注意が必要です。またPTAは造影剤によるアナフィラキシーショックや血管損傷などの危険性もあり、介助者は注意深い観察と対応が必要になります。

今後も患者さんが不安なく治療が受けられるよう安全安心の体制をとりつつ、大事なシャントを保つための支援を行っていきます。

―仁誠会クリニック新屋敷 看護部 R.Y(看護師)―