スタッフの声Voice of staff

テーマ「感謝の気持ちを持つ」

  • 所属:
    ケアセンター赤とんぼ入所科
    職種・資格:
    介護福祉士
    名前:
    東 奈央
  • フィロソフィー論文仁誠会

仁誠会では、「心ひとつ」の理念の浸透のため、毎日その日の指針となるフィロソフィを制定しています。その中から、自分が取り組んだテーマを論文にまとめ、年一回、全職員の中から最優秀賞、優秀賞を選び表彰しています。今回は優秀賞を受賞した論文をご紹介します。


 

私の家族に感謝、赤とんぼで仕事ができることに感謝。私は、赤とんぼにパートで勤め4年の月日がたちました。5年前に母を亡くし、99歳の祖母をひきとることになりました。祖母は身体面では元気ですが、認知症があり正直同居当初は、環境の変化から認知症も進行し、とても大変な状況でした。実家に帰ると言ってきかない、目を離すと外にでて転んだり、同じことを何度も繰り返す、取られ妄想、昼夜逆転など、今思い出すだけでも本当にあの時は、気が狂いそうになる程でした。

ただ、それ以上に主人をはじめ、3人の子どもたちに申し訳ないほうが一番でした。私は、祖母の介護が中心となり家庭のことはあまりできないし、家族旅行や遊びにもいけない状況、今までと全く違う生活になってしまったからです。私の気持ちとは裏腹に主人も子供たちも、本当に協力してくれました。逆に私の心配もしてくれました。本当に感謝しています。
しかし、今だから言えますが、その当時の私は、正直それが逆にとても辛いことでもありました。すべてをネガティブに考え「私のせいで」「私がいなければ」と私自身を責めました。

それから、6か月が過ぎたころから、祖母も環境に慣れてきて、認知面も少しずつ落ち着いてきました。そして、主人が「介護保険を申請して、デイサービスでも利用して、自分の時間をつくったら」と話しを進めてくれました。祖母は要介護3の認定を受け、私は、祖母と離れる時間ができ、私の気持ちにも余裕がうまれました。
ただ、私だけ一人の時間ができたことへの申し訳なさからか、私の心にポカーンと穴が空いた感じでした。また、6ヶ月ほとんど家で介護をしていたため、いざとなると時間の使い方がわからないのです。

そんな時、主人が働く赤とんぼが人手不足で悩んでおり、私は介護福祉士として以前も少し3人目の子供が生まれる前に、赤とんぼ黒髪で介護パートとして働いていた時期もあったため、祖母がデイサービスに行っている間を初めはしばらくの手伝いという形で働くことになりました。

そして、事務長の契約のときに、明るい笑顔で、「元気にしてた」「主人、頑張ってるよ」など、たくさん話をしてくれ、「お帰り」と迎えてくれました。「主人のことを褒めてくれて」「お帰り」、そんな言葉をかけてくれる優しさに涙がでそうになりました。あの時は、人と話すことがこんなに楽しかったのかと感じたのを覚えています。
働きだしてからも、職員の方みなさん、とてもやさしく笑顔で迎えてくれ、私も笑顔が増えました。理事長もエレベータであったら笑顔で話しかけてくれたりと、ほかの施設でも働いていたこともありましたが、こんなに温かな施設はありません。仕事は大変ですが、人の温かさを実感でき、毎日が楽しく、仕事に行くのが楽しみになっていきました。
赤とんぼで働かせていただき、多くの人に支えられたおかげで、以前の私を取り戻せた気がします。それから、同じように、家庭もどんどん良くなっていきました。笑顔が増え、会話が増え、祖母は認知症ですが、家族で支え、今では104歳。デイサービスを楽しみに、落ち着いて毎日を家族みんなで楽しく過ごせています。

正直、今でも祖母との生活がいつまで続くかわからない漠然とした不安はありますが、家族・職場環境の大切さ・温かさを噛みしめながら、1日1日を大切に過ごしていきます。本当に皆さんありがとうございます。

 


優秀賞を受賞して・・・

今回、フィロソフィー論文は、私を支えて下さった方へ『感謝を伝えたい』という思いで書かせて頂きました。
正直「優秀賞!」と聞いた時は、びっくりしすぎて声も出ませんでした。そして、原稿を読まていただいたこと、授賞式に参加させていただいたことは、非常に貴重な体験をすることができました。
改めて法人をはじめ、私を支えてくれている人、今の環境に感謝いたします。これからも笑顔で、1日1日を大切に過ごしていきます。本当にありがとうございました。